サロン日記
医療人としてのセラピストの責任
2025年5月31日、
第23回かながわ乳がん市民フォーラムに
サロンのお客様Aさんと一緒に参加してきました。
中でも神奈川県立がんセンター乳腺外科医長の合田先生が、講演の中で「乳がん治療の進化による患者様のQOLの向上」について
非常に難解な事柄を驚くほど分かりやすくご説明してくださいました。
ひごろ鵠沼海岸のサロンに居続けてなかなか外へ出ない私にとって、医療の日進月歩はすさまじいものです。
昨年の第22回の開催後1年間かけて丁寧にご準備された、かながわ乳がん市民フォーラム。私が知るべきことが凝縮された学びの1日となりました。
合田先生のご講義で学べたことは
「手術・放射線治療・術前術後治療・ホルモン療法・がん細胞の遺伝子検査と、乳がん治療のあらゆる段階で新薬や新しい治療方法が進んでいる」ということです。
乳がんを経験される方がより楽に治療を受けられるように。今後もますますテクノロジーと薬剤開発は進んでいくとのことでした。
私は「まだ今のところ」乳がんを経験してまん。
ですので、「何かあったとしてもきっと大丈夫」という気持ちになれました。
ひごろ私は、看護師ではなくセラピストとしてリラクゼーションやエステの世界にいます。
手が及ばず力不足を感じることもあります。
しかし医療現場にいる医師や薬剤師さんが「治療効果あり」の根拠を示してくださることで、
何かあればやはり医療は支えてくれる
という心強さを感じました。
2022年の夏。
代替療法・補完療法を頼りに、
「手術も化学療法も受けず」
「長年の闘病を秘密にしたままで」
とても大切な友達が亡くなりました。
彼女が闘病していたとき、
私は乳がんサポートサロンという仕事をしていたのです。
もしがんに罹ったら「彼女なら打ち明けてくれるはずだ」と思い込んでいました。
お別れもさせてくれずに旅立ってしまった、大切な友達の生き方を私は尊重したいように思います。
しかし、乳がんの標準治療で人生を取り戻している人が圧倒的に多いということを、信じて欲しかったです。
今回、合田先生のお話きいて再確認できた気持ちがあります。
私は看護師として医療現場にいないけれど、
医療人であることの責任をセラピストという仕事を通して全うしたいのです。